接続詞と複文
第4部 ・ 第37章
並列・逆接・原因・結果・時間の接続詞を使い分けられる。ถ้า…ก็… thâa…kɔ̂ɔ… のような呼応の型を使って、2つ3つの節からなる文を自分で組み立てられる。
単文が作れるようになったら、次は文と文をつなぐ番です。タイ語の接続詞は数こそ多いものの、覚え方には強力なコツがあります。前と後ろがセットで決まっている ── この「呼応」を押さえれば、長い文が一気に書けるようになります。この章の中心はそこです。
この章のゴール:並列・逆接・原因・結果・時間の接続詞を使い分けられる。ถ้า…ก็… thâa…kɔ̂ɔ… のような呼応の型を使って、2つ3つの節からなる文を自分で組み立てられる。
37-1並列 ── 「そして」「と」「または」
และlɛ́ と กับkàp の違い
日本語の「と」は名詞にも文にも使えますが、タイ語では役割が分かれています。กับkàp は名詞をつなぐ、และlɛ́ は文(節)もつなげる。ここが最初の分かれ道です。
⚠ และlɛ́ を連発しない
日本語の「〜して、〜して」をそのまま และlɛ́ で写すと、たいへんくどい文になります。タイ語では動詞をただ並べるだけで「〜して〜する」が表せます(第29章の連続動詞構文)。
และlɛ́ は「別々の2つの事柄を並べる」ときに取っておきましょう。まとめて挙げる ── ทั้ง…และ… tháng…lɛ́… /ทั้ง…ทั้ง… tháng…tháng… /รวมทั้งruam-tháng
選ぶ ── หรือrɯ̌ ɯ /หรือไม่ก็rɯ̌ ɯ-mâi-kɔ̂ɔ
37-2逆接 ── 「しかし」「〜だけれども」
逆接は日常でも仕事でも使用頻度が高く、話しことばと書きことばの差が最も大きい領域です。まず基本の แต่tɛ̀ɛ を確実にし、そのうえで硬い言い方を足していきます。
| 語 | 発音 | 意味 | 文体 |
|---|---|---|---|
| แต่ | tɛ̀ɛ | しかし | 話・書とも。最も基本 |
| แต่ว่า | tɛ̀ɛ-wâa | しかし(やや軟らかい) | 会話 |
| อย่างไรก็ตาม | yàang-rai-kɔ̂ ɔ-taam | しかしながら | 書きことば・改まった |
| ถึงแม้ว่า…ก็… | thɯ̌ng-mɛ́ɛ-wâa…kɔ̂ ɔ… | 〜だけれども | 話・書とも |
| แม้ว่า…ก็… | mɛ́ɛ-wâa…kɔ̂ ɔ… | 〜だとしても | 書きことば寄り |
| ทั้งๆ ที่ | tháng-tháng-thîi | 〜にもかかわらず | 会話。非難・不満を含む |
| กลับ | klàp | かえって・逆に | 述語の前に置く副詞 |
日本語では「雨が降るけれども行きます」と、逆接を前の節に付けます。タイ語も同じで ถึงแม้ว่าthɯ̌ ng-mɛ́ɛ-wâa は前の節の先頭に置きます。ここは日本語と一致するので迷いません。問題は後ろの節に ก็kɔ̂ɔ が要ることです。日本語には対応するものがないので、まず落とします。「けれども」と言ったら「そのときは」と受ける ── そんな感覚で ก็kɔ̂ɔ を必ず添えてください。
37-3原因・理由と、その結果
タイ語では原因を先に言い、結果を後に言うのが基本です。日本語の「〜だから〜」と同じ順序なので、日本語話者には自然に感じられます。
原因を示す語
| 語 | 発音 | 意味 | 文体 |
|---|---|---|---|
| เพราะ | phrɔ | 〜だから | 話・書とも |
| เพราะว่า | phrɔ́-wâa | 〜だから(軟らかい) | 会話 |
| เนื่องจาก | nɯ̂ ang-jàak | 〜のため | 書きことば・公式 |
| ด้วยเหตุที่ | dûai-hèet-thîi | 〜という理由により | 文語・法律文 |
結果を示す จึงjɯng ・เลยləəi ・ดังนั้นdang-nán
この3つの違いは意味ではなく文体です。意味はどれも「だから」。使い分けを間違えても通じますが、場面に合わないと違和感を与えます。
| เพราะ | + | 原因の節 | → | 主語 | + | จึง / เลย | + | 結果の述語 |
| 原因 | だから |
jɯng・ləəi は主語の後ろ・動詞の前に入る。文頭には置かない。
| 語 | 発音 | 位置 | 文体 |
|---|---|---|---|
| เลย | ləəi | 主語の後・動詞の前 | 話しことば。最も普通 |
| ก็เลย | kɔ̂ ɔ-ləəi | 同上 | 話しことば(さらにくだけた) |
| จึง | jɯng | 主語の後・動詞の前 | 書きことば・改まった話 |
| ดังนั้น | dang-nán | 文頭 | 書きことば |
| เพราะฉะนั้น | phrɔ́-chà-nán | 文頭 | 話・書とも。やや強い |
⚠ เลยləəi と จึงjɯng は文頭に置けない
日本語の「だから」は文頭に来るので、つい同じ位置に置いてしまいます。
文頭に置けるのは ดังนั้นdang-nán ・เพราะฉะนั้นphrɔ́-chà-nán だけです。เลยləəi ・จึงjɯng は主語と動詞の間にはさむ、と覚えてください。
目的 ── เพื่อphɯ̂ a ・เพื่อที่จะphɯ̂ a-thîi-jà ・จะได้jà-dâai
37-4時間 ── いつのことかを示す
| 語 | 発音 | 意味 | 備考 |
|---|---|---|---|
| เมื่อ | mɯ̂ a | 〜のとき | 書きことば寄り |
| ตอนที่ | tɔɔn-thîi | 〜のとき | 会話の基本形 |
| เวลาที่ | wee-laa-thîi | 〜するときはいつも | 習慣的なこと |
| พอ…ก็… | phɔɔ…kɔ̂ ɔ… | 〜するとすぐ | 呼応が必要 |
| ทันทีที่ | than-thii-thîi | 〜するやいなや | やや改まった |
| ก่อนที่จะ | kɔ̀ɔn-thîi-jà | 〜する前に | 短く ก่อนkɔ̀ɔn だけでも可 |
| หลังจากที่ | lǎng-jàak-thîi | 〜したあとで | 短く หลังจากlǎng-jàak も可 |
| ตั้งแต่ | tâng-tɛ̀ɛ | 〜して以来 | 起点 |
| จนกระทั่ง | jon-krà-thâng | 〜するまで | 終点。短く จนjon も可 |
| ขณะที่ | khà-nà-thîi | 〜している間に | 書きことば |
| ระหว่างที่ | rá-wàang-thîi | 〜している間に | 話・書とも |
時間の接続詞に ที่thîi が付く理由
ตอนที่tɔɔn-thîi ・เวลาที่wee-laa-thîi ・ระหว่างที่rá-wàang-thîi 。どれも ที่thîi で終わっていることに気づいたでしょうか。これ
は第36章の関係節そのものです。ตอนtɔɔn (時点)という名詞に関係節を付けて「〜する時点」=「〜のとき」。
☕接続詞として丸暗記してもよいのですが、成り立ちが見えていると วันที่wan-thîi (〜する日)、ปีที่pii-thîi (〜する年)のよう
に自分で作れるようになります。
「もし〜ならば」の ถ้าthâa ・หากhàak ・ถ้าหากว่าthâa-hàak-wâa と、仮定の表現は第41章でまとめて扱います。ただし呼応の型としては次の節に出てきますので、ถ้า…ก็… thâa…kɔ̂ɔ… の形だけはここで覚えてしまいましょう。
37-5複文の要 ── 呼応の表
ここが本章の心臓部です。タイ語の複文では、前の節に置いた語が、後ろの節に特定の語を要求します。この対を「呼応」と呼びます。日本語の「もし〜ならば」「たとえ〜ても」と同じ発想ですが、タイ語では後ろ側の ก็kɔ̂ɔ を落とすと文が未完成に聞こえる点が違います。
| ถ้า | + | 前の節 | → | 主語 | + | ก็ | + | 後の節 |
| もし | 受け |
前で開き、後ろで閉じる。kɔ̂ɔ は「それなら」と受け直す働き。
| 前の節 | 後ろの節 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| ถ้า | ก็ | もし〜なら、〜だ | ถ้าฝนตก ผมก็ไม่ไป |
| พอ | ก็ | 〜するとすぐ〜する | พอเสร็จ เราก็กลับ |
| ถึงแม้ / แม้ว่า | ก็ | 〜だとしても〜だ | ถึงแม้แพง ผมก็ซื้อ |
| ไม่ว่า | ก็ | 〜であろうと〜だ | ไม่ว่าใครมา เราก็ยินดี |
| เพราะ / เนื่องจาก | จึง / เลย | 〜なので〜だ | เพราะฝนตก ผมจึงไม่ไป |
| ยิ่ง | ยิ่ง | 〜すればするほど〜だ | ยิ่งเรียน ยิ่งสนุก |
| ทั้ง | และ / ทั้ง | 〜も〜も | ทั้งถูกทั้งอร่อย |
| ไม่เพียงแต่ | แต่…ด้วย | 〜だけでなく〜も | ไม่เพียงแต่ถูก แต่อร่อยด้วย |
呼応を使いこなす3つのコツ
- 後ろの ก็kɔ̂ɔ は主語の後ろ。〔主語+ก็kɔ̂ɔ +動詞〕の順。文頭ではない。
- 前の節を言い終えたら、いったん間を置く。タイ語は文字では書かないが、話すときはここで短く切る。
- ยิ่ง…ยิ่ง… yîng…yîng… だけは主語を挟まない。〔ยิ่งyîng +動詞、ยิ่งyîng +形容詞〕と直結する。
37-6長い文を組み立てる
接続詞が揃ったら、あとは順番に足していくだけです。タイ語の複文は時間→原因→主節→目的の順に置くと、最も自然に響きます。
タイ語のビジネスメールでは、話しことばの เลยləəi ・แต่tɛ̀ɛ を避け、次の組で書きます。
最後の1行は定型句です。そのまま覚えて使えば、文書がぐっと引き締まります。
会話1 納期の相談
| ケン | クンナームクラップタムマイルーッカーヤンマイトープクラップ |
ナームさん、なぜ顧客はまだ返事をくれないのでしょうか。
価格が高すぎるので、上司と相談しなければならないんです。
値下げすれば買ってくれるということですか。
値下げしても、承認を待たなければなりません。
では、返事が来たらすぐ私に知らせてください。
はい。連絡があり次第お知らせします。
| ケン | コープクンマーククラップ |
ありがとうございます。